2009.11.26 Thu
あの心地良いド派手さは何処へ?
ヴェルサーチが日本から完全撤退。一部で報道された撤退の決定は思った以上に大きな衝撃を持って受け止められた。日本市場での売り上げはここ数年で毎年落ちていき、ついには撤退の判断を下すしかなかったというのが、各マスコミが報道した背景であった。確かにルイ・ヴィトンの銀座出店が白紙になったことをはじめ、暗い話題が続いている。だが、果たして本当に理由はそれだけなのだろうか。
ヴェルサーチについては「『売春婦』と言われても、守り通してきた嫌味なくらいのド派手さは、逆に胸のすく思いがした。そこが良さだったのに、最近はそれさえ感じられなくなっていた」(ブランドウォッチャー)という声も出ていた。
元プロ野球選手でタレントの新庄剛志さん、サッチーこと野村沙知代さんをはじめ、富裕層の中では強烈な自己主張を持つタイプの人に強く支持されてきた。だが、その良さが消えた今となっては、ファンはソッポを向いてしまうのも致し方がない。やはり、アノ事件ですべてが変わってしまったのか。
■ブランドの未来を奪った凶弾
1997年、ブランドの創始者ジャンニ・ヴェルサーチ氏が米マイアミの別荘近くで凶弾に倒れた。享年51歳。ヴェルサーチの名が世界に広がり、富と名声を一身に浴びていた全盛期の最中だった。
1978年、ミラノコレクションのセンセーショナルなデビューで一夜にしてスターに。他の追随を許さない独創性を持つ優れたアーティスト性と、ソロバンを弾く経営者としての異脳を併せ持つ類まれな存在だった。ヴェルサーチ氏は、ジョルジョ・アルマーニ氏、ジャンフランコ・フェレ氏と並び称されて「3G」と呼ばれたほどだ。
世界で最もグラマラスで官能的だと言われた衣装はショーでも異彩を放った。シンディ・クロフォードさん、クラウディア・シファーさん、ナオミ・キャンベルさんらを起用し、スーパーモデルブームを作り出したことでも知られる。その才能には、ダイアナ元英王妃、歌手マドンナさんも魅せられたうちの一人だったのだ。世界中の多くのセレブリティたちを、まさに虜にしてきたのだった。
- 2009/11/26(木) 12:33:25|
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